三澤クリニック

腎臓内科

腎臓内科について

 慢性腎臓病とは、慢性的に腎機能が低下している状態をさす病態です。日本の慢性腎臓病の患者数は約1330万人ともいわれており、当クリニックで力をいれて治療している疾患です。

 慢性腎臓病が進行し、腎臓の機能が極度に低下した状態を腎不全といいます。腎不全が進行すると人工透析や腎臓移植が必要になります。現在、日本において人工透析を受けることになる原因疾患は、糖尿病性腎症(40%)が最も多く、次に慢性糸球体腎炎(25%)となっています。

 慢性腎臓病の患者さんには、また、脳卒中や心筋梗塞などの心血管病が多いことも近年明らかにされてました。具体的には、腎機能が低下すると出現するタンパク尿・アルブミン尿が心血管病を引き起こします。腎臓にやさしい薬を服用してもらって血圧を下げるなど、適切な治療にタンパク尿・アルブミン尿を減少させると心血管病が減少することが分かり、大変注目されています。

 慢性腎臓病に対する治療の目的は、
 ①人工透析が必要となるほどに腎不全を進行させないようにする、
 ②脳卒中や心筋梗塞などの心血管病にならないようにする、の2点に集約されます。

 生活習慣の改善を含めた食事療法や薬物療法を早期から適切に行うことにより、透析療法や心血管病に至る可能性が低くなります。

 腎生検などの検査入院が必要な方は、近隣の提携病院を紹介させて頂きます。